涼宮ハルヒの聖戦


「というわけで!」
 『ばんっ!』と机を叩いたのは、何を隠そう我らがSOS団団長だった。
キョン、みくるちゃん、いくわよっ!」
「どこに?」
 当然といえば当然の俺の質問に、我らがハルヒ様はちっと舌打ちと共に眉をしかめてみせた。
キョン、あなた知ってる? 脳ってのは使わないといくらでも寂れるものなのよ! ただオウム返しに尋ねるだけじゃなくてちょっとは自分で考えなさい! というわけでじゃあもうしょうがないからヒントね! えーとね、今は何月でしょう!」
「八月だな」
 考えるまでもない。今が八月なのはカレンダーからも明らかだし毎日毎日続いているうだるような暑さからも推測できる。
「そうね。もしこれが4月だっていわれたら絶対納得いかないわよね。四月でこの暑さなら八月はどうなるのよ、って感じじゃない。でも今大事なのはそう言うことじゃなくて──はい、みくるちゃん!」
 ずびし、と指を突きつけられ、朝比奈さんはびくりと体を震わせた。
「ふえっ!?」
「問題。八月の一大イベントと言えば?」
「えええ? え〜と、お、お盆、ですかぁ?」
「うーん惜しいわね。あとちょっと、10度くらいベクトルをズラせば正解だったわね」
 その数字の根拠が知りたいんだがな。
「八月といえば、そう!」
 そして。
 ハルヒは指を高々と上に付きつけて、
「──コミックマーケットよ!」


なんかハルヒ見ててむしょうに書きたくなったので書いてみたです。似たようなネタをFateでもやってたような、あれれ。
勢いだけで書いたので続くとかそういうのは全く考えてないので。てへ。

あと「後後後後日談。」が読めない、ってコメントがあったので確認して修正しました。
原因不明なのがちょっと怖いですが。今は問題なく見れると思いますので〜。